東京都23区初のシンクライアント導入でセキュリティ強化を実現、TCO削減を目指す
平成17年の個人情報保護法施行と昨今の情報漏えい事件の多発に伴う個人情報保護の機運の高まりを背景に、各地方自治体は情報セキュリティの強化に鋭意取り組んでいる。
江東区でも、平成13年(2001年)、区民の情報を取り扱う基幹系システムと事務系システムとを切り離した運用を行うため、本庁舎と200にのぼる出先施設をネットワークする1,700台規模の事務系庁内LANの構築・運用に着手した。以後、ウィルス対策ソフトの導入を始めとする様々な情報セキュリティ対策を講じたが、平成16年度(2004年度)からは、情報セキュリティポリシーに基づき、さらに物理的なセキュリティ強化の検討も開始、シンクライアントの採用を模索してきた。
多角的な検討を重ねた結果、平成17年(2005年)、東京23区では初めて、事務系システムにサンのシンクライアント端末「Sun Ray™ Ultra Thin Client」を導入した。Sun Ray に Windows Desktop を提供する Windows Terminal Service のサーバには、システムレベルでの優れたワット性能を誇るデュアルコアAMD Opteron™ プロセッサを搭載したSun Fire X4100を採用した。
シンクライアントの採用により、江東区役所は当初の目的であったセキュリティの強化を達成しただけでなく、ネットワーク運用管理の負担軽減、オープンソースの活用、マルチベンダー化の促進などによって、TCOの削減を目指している。
今後は、従来PCで構築してきたネットワーク端末を一定の割合でシンクライアント端末に置き換え、数年後には600台の端末をSun Rayに移行し、さらなるセキュリティ強化に努めていく。